
日本の美容サロンは海外で関心を持っている人が多く、高い評価を得ています。
近年、増加中の訪日外国人観光客が体験してみたいことのひとつが、ヘアサロンやエステ、ネイルサロンなどで美容施術を受けることです。この機会に、インバウンド需要に美容サロンがどのよう対策をしていけばいいのかポイントを押さえてみてはいかがでしょうか。
ここでは美容サロンのインバウンド対策、そしてインバウンド集客のメリット・注意点などを解説していきます。
ぜひ参考にしてみてください。
1.訪日外国人の美容サロン注目度
美容サロンはヘアからボディまで、美のサービス・提供を主とする事業を展開しています。
日本人による独自の感性や技術を活かし、多くの施術者が活躍されています。
近年、日本の観光地に訪れる訪日外国人が増加しています。
また、訪日外国人観光客の50.2%が日本の美容サービス・施術に興味を持っていて利用したいと「美容サロンにおけるインバウンド実態調査」でわかりました。

「日本の美容サロンの利用意向」では2人に1人は日本の美容サロンに興味を持っていることがわかりました。
また、「外国人観光客が行ってみたい美容サロン」に対しては、マッサージ・リラグゼーション(37.3%)が一位で、次いでエステティック・ホテルスパ(22.9%)、ヘアサロン(18.8%)という回答となりました。旅の疲れを癒したいとともに日本の施術力に期待されていることもわかりました。
2.美容サロンのインバウンド対策

インバウンド対策とは、訪日外国人観光客に対して情報発信の手段を整えることを主としています。お客様に満足してもらうことでサロンの評価が高くなり、外国人旅行者間でも集客に大きな影響を与えてくれます。
下記のインバウンド対策は売上にも繋がるので、ぜひ実施してみましょう。
2.1 多言語対応
美容サロンに興味を持っている外国人が安心して施術を受けてもらうためには、意思の疎通が大事です。互いの理解度が深まると一層満足度が高くなります。
- メニュー表の多言語化
- 施術表に写真やイラストなどを入れる(施術手順を理解してもらう)
- 料金表を明確にする(オプションメニューや〇%オフなどを明記)
- SNSやGoogleマップに英語表記を掲載
- 予約システムに英語や中国語を対応(簡潔にすることで予約しやすくなる)
近年ではオンライン通訳サービスで、外国語が苦手な人でも通訳を介したコミュニケーションが可能になりました。このようなシステムを利用して、日本の美容技術・サービスをたくさんの外国人に体験してもいましょう。
2.2 キャッシュレス対応
キャッシュレス決済を導入することで、外国人観光客は安心してサロンに来店してもらえます。また、クレジットカードやスマホ決済(QRコード)などの対応は、IT活用に積極的な店舗だと印象を持ち、お客様は入店しやすくなります。
外国人の会計時に英語対応が難しい場合に時間がかかってしまうことがあります。
キャッシュレス決済は会計時間の短縮が可能で、効率化にも繋がります。
特にスマホ決済は、全国的に生活の一部となっており、訪日観光客にとってキャッシュレス決済が可能かどうかで店舗を選ぶ基準となることがあります。インバウンド対策として需要度の高いキャッシュレス観光客に対応できる環境を整えることは重要ポイントのひとつです。
2.3 コミュニケーションの円滑
最低限のコミュニケーションとして、スマートフォン通訳機能やペンを使ってハンドでイラストを描いて伝えるなど、言葉の壁を超える姿勢も大切です。
特にヘアサロンは、形が実在する美容なので写真やイメージイラストなどを伝える手段としてみるのも良いでしょう。ただし、最低限のコミュニケーションをとるためには、下記の対策も必要となります。
・英会話能力
外国人観光客の要求を正確に受け入れるためには、最低限の英会話能力が必要です。
正確なニュアンスは、常にコミュニケーションをとることで会話は前に進みます。
・日本のサービス提供
日本の美容サロンは、高い技術力とサービスに定評があります。特にサービスの「おもてなし」は海外から大好評で、観光客自国の文化やマナーとの違いがあると認識させられたぐらいです。サービスはコミュニケーションの一部と考えられるでしょう。
3.インバウンド対策で得られるメリット
インバウンド対策を取り組むことで、美容サロンには多くのメリットが存在します。
ここでは幾つかのメリットを紹介します。
★売上の増加
訪日外国人は日本に興味をもっていることに対して、お金を使うことがあります。エステやリラグゼーション、ヘアサロン、ネイルなどといった技術力の高い日本での体験は惜しみなく施術を希望されている人が多いです。人気のある美容の単価は外国人向けに上げることで売上のアップが見込まれます。
★SNSでの口コミ・拡散
SNSは全国で活用されています。海外の口コミサイトの利用によって、日本の美容サロン利用者が満足してもらえればSNSの口コミ投稿サイトで、拡散されてお店に大きな影響を与えます。
★美容サロンの国際化
訪日外国人観光客の来店が増えれば、スタッフのモチベーションアップに繋がります。語学や外国人の美の視点を学べることや接客の幅が広がり、世界観が広がることでスタッフの意識の変化が表れます。
特に将来は海外で活躍したいなど、夢を持っているヘアサロンのスタッフへの参考になります。美容サロンの国際化は、活躍の場を広げてくれることでしょう。
4.インバウンド対策における注意点

インバウンド対策を取り組むことで、たくさんのメリットが存在しますが、注意しなければならないこともあります。ここでは、美容サロンが気を付けるべきポイントを紹介します。
▼外国人による要望と接客の違い
日本の美容サロンへの興味を持っている外国人観光客は多数いることがわかりました。しかしながら、国や地域によって要望や接客が異なる可能性も少なからず存在しています。
- ヘアカラーやネイルカラー・デザインなどの意見や行動の食い違い
- 言葉の食い違いから施術内容の誤解
- コミュニケーション不足から要望と一致しない
- お客様と施術者の距離感がわからない
言葉の壁による食い違いが多く見られますが、最低限の英語を学び、接客フレーズを全員で統一することが大切です。
▼予約時によるトラブル
外国と日本は文化の違いによって予約によるトラブルが発生する可能性もあります。外国人観光客による直前のキャンセル、予約時間になっても来店されないなどが考えられます。時間のルーズによるケースも発生しがちです。
予約によるトラブルを防ぐには、オンラインでの「事前決済」「キャンセルポリシーの多言語化」「リマインド」などの取り組みをお勧めします。
▼スタッフによる業務負担
英語を習得されているスタッフは会話においての負担はありませんが、外国人の意見やニーズなどを察して理解し、反映させることは難しいというスタッフもいます。
- 多言語(外国人)による苦手意識のあるスタッフのコミュニケーション不足
- 「正確に説明しなくては」という心理的プレッシャー
- 施術中の沈黙が怖いなど
スタッフの心理的負担が多くみられますが、簡易的な定型文のマニュアルを用意すると良いでしょう。また、ポイントを押さえた言語・写真などを見せて理解してもらうことで、施術後のトラブルは避けられます。
さいごに
いかがでしたか。訪日外国人観光客にとって日本の美容に関する技術・サービスには大変興味をもっていることがわかりました。ぜひこの機会に自店を発信し、多様なニーズに応えられる美容サロンにしましょう。
